産湯清水(うぶゆしみず) 味はら池の南にあり。大小橋命の産湯の水となん。
名泉にして清徹、外に溢れて四時涸れず。味ひ甘味なり。



産湯玉之井(うぶゆたまのい) 産湯稲荷神社境内 大阪市天王寺区小橋町3-1


この井戸は神代に味耜高彦根命(あじすきたかひこね)が降臨して穿った清泉と伝え、日高清水・日高真名井といわれた。
其の後、大小橋命がこの清水を産湯としたことから産湯の清水・産湯の玉乃井と云われる。
仁徳天皇の頃は高津清水と呼ばれ、『摂津名所図会大成』に「水気軽く、佳味にして精鉄、外に溢れ、四時涸れることなし。所謂、逢坂増井よりも抜群にすぐれたちかや」とある。
近年水位が下がり、平成8年に有志により汲み上げ井戸として復旧す。


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