法蔵山(ほうぞうさん) 産湯の清水の丘をいふ。
あるが云ふ、孝徳天皇多くの僧尼を聚めて経を読ましめたまふ旧蹟によってこの名あり。
ここは初め比売古曾社の旧地なり。この丘に狐穴あり。土人俗に狐谷ともいふ。



産湯稲荷神社(うぶゆいなりじんじゃ) 大阪市天王寺区小橋町3-1
法蔵山にあった比売許曽神社の末社で、現在は比売許曽神社の御祓所になっている。
戦災で総てを失った後、小橋公園とともに復旧された。


桃山跡
この産湯稲荷のあたりの丘陵は桃山と呼ばれた。明治の頃まで広大な桃の林があり、大正8年(1919)に埋めたてられた味原池とともに景勝の地として知られていた。     平成17年3月 大阪市
式内 比売許曾神社御旅所


本殿 祭神:宇賀魂命・下照比賣命・大小橋命


白龍大神・白治大神・寅吉大明神・白髪・白春など。


産湯玉之井 この井戸は神代に味耜高彦根命(あじすきたかひこね)が降臨して穿った清泉と伝え、日高清水・日高真名井といわれた。
其の後、大小橋命がこの清水を産湯としたことから産湯の清水・産湯の玉乃井と云われる。
仁徳天皇の頃は高津清水と呼ばれ、『摂津名所図会大成』に「水気軽く、佳味にして精鉄、外に溢れ、四時涸れることなし。所謂、逢坂増井よりも抜群にすぐれたちかや」とある。 近年水位が下がり、平成8年に有志により汲み上げ井戸として復旧す。


地蔵堂
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