遊仙寺(ゆうせんじ) 余野村にあり。朝日山と号す。浄土宗。什宝に兆殿司の十六善神の画像あり。 
能勢山城守塔(のせやましろのかみのとう) 当寺にあり。往古当郷の城主なり。






遊仙寺(ゆうせんじ) 豊能町余野237-5
西山浄土宗 朝日山
寛永13年(1636)5月8日山越国乙訓郡粟生村光明寺より章空上人が来て創建。
余野川の辺にあるので遊川寺と称した。


本堂 本尊:阿弥陀仏



地蔵堂


鐘楼
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余野遊仙寺寄せ墓
昭和30年頃に余野地区に散在していた無縁の石塔、石仏を供養のため境内に集め約200基を数段の四角円錐状にならべたものである。
これらは広い地域から集められたので大変バラエティーに富み、南北朝時代から明治時代までの仏教各宗派のものが集められている。
注目すべきものは4基の宝篋印塔で、このうち基礎のみ残っているものに文和4年(1355)の銘あがり、他の1基も南北朝時代の様式で基礎部に「木道恵南上人」と刻まれている。 残り2基の宝篋印塔はいずれも室町時代の特徴をそなえている。
また、2基の五輪卒塔婆にはいずれも地縁部の四方に仏像があり、「應安六年二月十六日」(1373)の紀年名がある。
また、一石五輪塔の地蔵尊を刻んだものがあり、本町では珍しいものである。
  平成5年11月  豊能町教育委員会

余野山城守の墓と伝わる宝篋印塔は現在所在不明。

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