和田三石(わだみついし)和田社の南、田の中にあり。三ッ石祠は和田新田にあり。産婦祈願すれば臨産に難なしとぞ。諺に云ふ。
むかし推古帝の御時、夷賊退治のため、この浦に行幸あつて禊したまふ。今この祠を禊殿塚(はらひどのづか)といふ。
帝玉座したまふ三ッ石といふなり。この時より和田の御崎と、御の字を書き初めしとかや。

三石01
三石神社(みついしじんじゃ) 神戸市兵庫区和田宮通3-2-51
神功皇后摂政元年(200)、海より凱旋の帰途、和田岬に上陸し三つの石を建てて神占いをした結果、廣田生田長田の神々をその地に祀らしめた儀式の場。 天平年間(720頃)行基が務古の水門なる和田泊を興した時、神功皇后の神霊が現れ、往来の船を守らんとすと誨えたため、祓殿の旧跡に祠を建て大輪田泊の鎮護とし、神号を往来神・雪気神とした。
文禄2年(1593)代官南条新左衛門尉により社殿再建の際、雪気神を三石神と改称し現在に至っている。神社は、もと東南500mの元三石にあった。享保7年(1722)井上八郎右衛門が今和田新田を開発したときに、その美地に移し産土神としていたが、三菱神戸造船設立に伴う鉄道用地となるため、明治39年に現在地に移った。

狛犬02 狛犬01
狛犬

拝殿
拝殿 平成5年11月23日修造

本殿 
本殿 祭神:神宮皇后・天照皇大神・素盞鳴命

稲荷02 
稲荷神社

銅像
神功皇后像(平成5年) 幼き応神天皇を抱きた武内宿禰像(平成18年)  山辺宗孝制作

三石 神功上陸碑
三石之遺跡  
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