神戸(かうべ) 地名なり。生田社の西南にあり。町続きて、二ッ茶屋・走水の両村あり。ともに往還道にして、万の商人、師匠の家多し。
また渡海の廻船数艘この地にあり。俗にこれを船持といふ。
土人口称に日く、むかし神功皇后新羅を退治したまひて、ここにて異敵の首を埋みたまひしより、首村といふとぞ。これ靴なり。
すべて神社の側には、神戸と称する所あり。伊勢にも神戸あり。ここも『和歌類聚』には、神戸と出でたり。

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