生田杜(いくたのもり) 社頭の森をいふなるべし。
 『続古』  秋風にまたこそとはめ津の国の生田のもりの春の明ぼの  順徳院
 『続拾』  しぐれふる生田のもりの紅葉葉はとはれんとてや色まさるらん  藤原景綱
 『玉葉』  啼き捨てていづちいく田の時烏名残をとむる森の下陰  読人しらず
 『新続古』  問ふ人も秋風までぞまたれける生田のもりの雪の夕幕  従二位行李
 『夫木』  聞き置きしいく田の杜の秋風も荻の薬よりや身にはしみけん  俊 成



史蹟 生田の森(いくたのもり)  生田神社境内にある森


清少納言の枕草子に「杜(もり)は生田」と記述され、 平安時代の貴族もこの森を訪れ、多くの和歌を詠んでいる。
平家物語には、一ノ谷の合戦(1184年)で源範頼と平知盛が生田の森で戦った様子が描かれ、梶原景季がえびらに梅の花を挿して戦ったというえびらの梅が境内にあります。
生田の神が砂山(いさごやま)に祀られていたころ、山には松が繁っていたが、土砂崩れしたため、生田の神は松の木が嫌いで、今でも生田の森には松は生えず、今でも新年の飾りは門松の代わりに杉を飾っています。


生田森坐社 祭神:息長足媛命
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