鵯越（ひよどりごえ）　鉄枴嶺（てつかいがみね）の北にあり。
本道は兵庫より丹生山田郷藍那村を経て、播州三木の往還なり。九郎判官殿三草山より筋違に越えて一谷鉄枴嶺に赴きけり。
この道嶮岨にして樵夫も通ひがたし。



鵯越（ひよどりごえ）の碑　　神戸市北区山田町下谷上字中一里山　鵯越墓園南門付近

史跡　鵯越 神戸市 この道は摂播交通の古道で下源平合戦のとき源義経が この山道のあたりから一の谷へ攻め下ったと伝えられる 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　昭和29年2月　神戸市

源義経は少数の精兵を率いて、鵯越から平家陣に奇襲をかけると、たちまち夢野・明泉寺谷・長田方面が壮絶な激戦地となり、平家一門に多くの戦死者を出した。世に云う鵯越の坂落としだ。