安養寺(あんようじ)坂本村にあり。大悲山と号す。初めは尼崎にあり。
その領主青山大膳亮・法諱(ほうき)道三の菩提所なり。今に境内に道三居士の塔あり。



安養寺(あんようじ) 神戸市中央区楠町7-1-10
浄土宗 大悲山 本尊:阿弥陀如来。
初め尼崎大物にあり、天暦年中に源信僧都の妹、安養尼の開基と伝える。
貞享元年(1684)8月、尼崎城主青山大膳亮幸利の遺命により、藩領である八部郡坂本村の山上に墳を築き、
1686年には山麓に寺を移して大悲山安養寺とし、青山家の菩提寺とした。
明治になって寺地が大倉山公園用地となり、その麓下に移転。
明治25年(1892)には、如来院末寺を脱して知恩院末寺となる。
戦時中の強制疎開により堂宇は取り壊された。
戦後、再建されるも、平成7年(1995)の阪神・淡路大震災で倒壊し、現在は本堂の再建を目指している。


尼崎藩主青山氏を祀る。


3代目青山幸督(よしまさ・泰源院)  2代目青山幸利(よしとし・成覚院)
幸利の民治によくつくした徳を賛えて兵庫の人たちが建立した報謝碑。
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