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湯本薬師堂(ゆもとやくしどう) 西芦屋にあり。
芦屋浜の潮、この薬師堂の下を潜り、有馬温泉山へ通じ涌出すといふ。ゆゑにこの浜を有馬浦、有馬潮といふ。
また寺を塩通山報恩寺と号し、いにしへは、伽藍巍々たり。後世廃して一宇となる。
潮見松(しほみまつ) 薬師堂の傍にあり。






芦屋廃寺址(あしやはいじあと) 芦屋市西山町7
昭和43年8月 芦屋市




芦屋廃寺 塔心礎 礎石  芦屋市立美術博物館蔵
白鳳文化期(7世紀末頃)創建の芦屋廃寺の塔の心礎(中心礎石)で、西山町付近で昭和11年6月に発見され、昭和38年8月に県指定文化財に指定されました。
長い間、月若町の猿丸家邸内で保存されていました。
径1.3m,高さ0.5mの五角形状の自然石を素材とし、中央に径31cm、深さ16cmの柄状の穴をあけています。
江戸時代初期に大坂城石垣の用材として採石されようとしたものであり、上面に九州島津家の刻印「〇に十」が存在しています。   
平成5年8月、本市に寄贈を受け、ここに移設されました。  平成19年9月  芦屋市教育委員会;

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