HOME > 巻之七 菟原郡


月若宅址(つきわかがたくし)西芦屋にあり。
俗伝に云ふ、芦屋里近郷七百余町の領主、芦屋藤左街門尉といふ者、没後に一子月若に所領を譲る。月若幼少なれば、伯父藤栄後見とす。
つひに藤栄、七日町を横領して月若を追ひ放す。月若孤独となって、最明寺入道時頼に訴ふ。ゆゑに藤栄が非を糾 明して、月若に本領安堵の御教書を下す。この事『謡曲外百番』の中に出でたり。真偽不評。



芦屋市月若町




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