御前澳(おまへのおき) 御前洋ともに古詠あり。
    『千載』      はるばるとおまへの沖を見わたせば雲井にまがふあまの釣船     右衛門督頼実
    『夫木』      朝なぎにおまへの沖をこぎ出でて雲井を海のものとしりぬる     源 信
     同        しまきするおまへのなだは過ぎねどもけさの沖こそ思ひやらるれ     俊恵法師
    『広田社歌合』      神垣やおまへの沖の松枝をふぷきにあらふ雪のしら波     読人しらず






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