武庫川(むこがわ) 水上有馬郡生瀬川より流れて領家荘に至り、逆瀬渓・仁渓を納れて、小松崎に至りて、海に入る





武庫川(むこがわ)は、兵庫県南東部を流れる二級河川。



髭の渡し(ひげのわたし) 武庫川東岸 この附近には江戸時代に武庫川を越える西国街道の渡し場がありました。街道沿いの西昆陽村に髭をはやした老人が営む茶屋があったことから「髭の渡し」と名づけられたといわれています。江戸幕府の命令によって文化3年(1806)に作られた「山崎通分間だ述絵図」を見ると、武庫川の河原をはさんで街道の道筋が両眼の堤のところで途切れていますが、ここに渡しがありました。


行者堂


武庫川


武庫川 西岸 川渡しの管理は西昆陽・常松(尼崎側)・段上・上大市・下大市(西宮側)の五ヵ村が月番で受け持った。渇水期は徒行渡りで、水量の少ない時は仮橋、増水時は仮橋を取り外し、チチクマ(人足の肩車)輦台などの方法で渡した。諸大名・公用旅行者のほか一般旅行者の増加に伴い、五ヵ村の負担も増大したので、軽減のため、文政8年(1825)渡船使用許可願を役所に出し後に許可されている。渡し賃は大名・公用旅行者・武士・僧侶などは無料であった。


明治42年(1909)甲武橋の完成によって渡しの使命は終わった。
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