広田神社(ひろたのやしろ) 広田荘にあり。
『延喜式』神名帳に曰く「名神大、月次、相嘗」。
例祭七月七日。神拝あり。この日神宝を出だして、諸人に拝瞻なさしむ。また八月八日を後の例祭とす。
近隣四村の産土神なり。祭主は西宮より兼帯とす。



廣田神社(ひろたじんじゃ) 西宮市大社町7-7   
『日本書紀』に「神功皇后の船ただちに難波を指す。時に皇后の船海中を廻りて進むこと能はず。また務古水門(むこのみなと)に環りてこれをトす。ここに天照太神誨へて曰く、我が荒魂、皇居に近づくべからず、まさに御心の広田の国に居らしむべしと。すなわち山背の根子が女(むすめ)葉山媛をもってこれを祭らしむ。」
もと、上ヶ原台地の高隅原にあったが、南北朝時代に御手洗川の河畔に移り、享保12年(1727)に洪水の危険をさけて現在地に移った。
名神大社。二十二社の一つ。


馬場先、松並木が300m続く。


注連柱 大正3年10月


注連柱 明治13年4月建之

 
狛犬 


拝殿  昭和20年8月5日の空襲で全社殿を焼失。
昭和31年12月伊勢神宮荒祭宮旧社殿の譲与を受け、神明造にて復興。


第一脇殿 住吉三前大神(筒之男三神)
第二脇殿 八幡三所大神(應神天皇、神功皇后、仲姫命)


本殿 天照坐皇大御神の荒御魂
昭和59年10月15日竣功。


第三脇殿 諏訪建御名方大神(大国様の御子神)
第四脇殿 高皇産霊大神(宮中八神殿の主神)


摂社 齋殿神社(ときどのじんじゃ) 神功皇后の命を受けて、天照大神御魂を広田の地に祀った葉山媛命を祀る。
元は廣田本社の東北御手洗川畔にあったが、享保12年の遷座にあたり、境内西山に鎮座。
明治44年末社松尾神社に合祀されていたが、本殿復興に際し一宇を設けた、


五末社  稲荷神社・地神社・春日神社・子安神社・八坂神社


末社 松尾神社

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