鰐日に享禄三年桜井谷春日大明神と鐫す。
近世賊の為lこ盗まる。
桜井 杜頭にあり。清冷甘味。
『姓氏録』に云く、桜井の姓は右京諸蕃桜井宿禰の後なり。この地はかの宿禰の領地なりとぞ。
春日神社（かすがじんじゃ） 豊中市宮山町1-10-1
創建年代は不詳。承和2年（835）社殿修築、延元3年（1338）兵火に罹り焼失し、文明15年（1483）再建。
永正6年（1509）足利義稙に社領を半減される。 天正6年（1578）荒木村重の兵乱で再び焼失ぢ、慶安4年（1651）再建。
二の鳥居
拝殿
本殿 祭神：天照皇大神・天児屋根命・武甕槌大神
天満社 祭神：菅原道真公 柴原の天神と呼ばれ、柴原村より明治42年に合祀される。
稲荷社 祭神：豊受姫大神・宇賀御魂神・火産霊神
山神社 素盞鳴尊 明治維新の廃藩で照月山より移転。
地蔵尊・大山津見社
薬師社 祭神：少彦名命を祀る。
本尊：薬師瑠璃光如来 脇士：十二神将 照月山北林寺の遺跡。 木造漆箔薬師如来坐像（豊中市有形文化財） 鎌倉時代
薬師井戸 薬師水と呼ばれ、よく病を癒すというので、井戸の西に浴室を設け、天正（1573）以前は病人の来浴する者群をなしたといい、「ふろが谷」という地名が残っている。
かつて、井戸の傍に桜の老木があり、九重桜と云った。桜井谷の名はこれより起こったといわれる。
宮山つつじ 昭和35年に豊中5勝にも選定されていたほど、宮山にはコバノミツバツツジが群生していたが、枯れてしまい、昭和58年より保存会を結成して、保護育成に努めている。