南郷春日神詞(なんごうかすがのやしろ) 小曾禰郷南郷村にあり。当社は承平年中、平将門征伐の祈願によって、俵藤太秀郷この地に春日神を勧請し、南郷五ヶ村を神領とす。その外南都の神領摂州において七万石余ありし由、当社大田文に見えたり。南都にて神職の座を頒つに南郷方・北郷方の名あり。神主今西氏は南郷方の社家にして今に相続す。神庫に後醍醐帝の綸旨二通、後二条院の宣旨、後光巌院の宣旨、後村上院の宣旨、その外将軍家の祈願文、列侯の簡牘、官家の制状・古証文類一百余通あり。また文治年中より天正の末までの田圃の地籍百余巻に及ぶ。元亀天正の兵乱に罹って社頭大いに荒頽して今のごとし。南郷生土神として村民敬祭す。
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