寿命寺(じゅみょうじ) 池田にあり。
医王山と号す。本尊薬師仏 呉織・穴織の二女来朝の時、海上護持の尊像なり。
行基僧正この二女の神社に 参龍の時神託あって、われ漢土より将来の薬師如来当郷唐船淵にあり。仏法値遇を待つ事久 し。 早くこれを探り求めてよろしく仏場を修したまへ。行基驚きこの告に任せ淵氏を探りて尊像 を得たり。
行基この地を去らんとするに仏像重くして磐石のごとし。これ有縁の地ならんと て草像を結び尊像を安置し、みづから十二神将・四天王を刻みてあひ並べり。初めは神願寺 と号す。
時に天下疫病流行て村民大いに患ふ。帝行基に勅してこの尊影に祈らしめたまふ。 光明四方に満ちて疫疾ことごとく除退せり。この時改めて寿命寺と号しけり。



寿命寺(じゅみょうじ) 池田市西本町2-20
浄土宗 医王山
呉織・穴織二女神が呉から来朝した時の海上護身仏の薬師如来を、僧行基が二女神の宣託により本尊として開創したという。初めは神願寺と称していたが、疫病平癒の祈願に功績のあったことから、聖武天皇の勅願寺として医王山寿命寺の勅号を賜り改称した。
鎌倉時代から室町時代にかけて武家の信仰を集め、書状などの文書や絵図を蔵する。
永禄2年(1559)に満譽運策が再建して浄土宗とす。


本堂 本尊:阿弥陀如来


観音堂


鐘楼


雨乞龍
『伊居太神社日記』に天宝年8月の旱魃の時に、寿命寺で雨乞龍が出されたという記事がある。
全長430cm、8個の寄木造りで、近世初期以前のもの。
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