為那都比古神社(いなつひこのじんじゃ) 白島村にあり。
延喜式内。芝野谷十一村の生土神とす。今大官二座と称するは為都祁夫婦の二神を祭るならん。
天正年中織田信長、高山右近に命じて摂州の寺社を劉落す。その時神人牛頭天王と神号を改めて愁訴す。牛頭天王は信長の氏神なれば、その難を免れてわづかに存す。
例祭九月十五日、神輿を同郷五箇の摂社へ渡し、供奉の人々は白幣三十本を捧げ、神馬一疋、神主社僧十五人、村民ことごとく供奉す。
五ヶの摂社は東伊奈・西伊奈・今宮村・芝村・宿村等にあり。



爲那都比古神社(いなつひこ)  箕面市石丸2-10-1
延喜式の爲那都比古神社2座の1つ。猪名県主の氏神を二座同殿で祀っていたが、寛平年間(889~98)分かれて別殿となり、ご室神の爲那都比売大神を祀り、当地の北西の土居に鎮座(大宮神社)されていたが、明治40年に合祀された。


神門


拝殿

本殿  祭神:爲那都比古大神(いなつひこ)

明治40年萱野村十ヶ村の産土神を合祀。
 大宮神社 (土居) 爲那都比売大神 (式内社)
 天満神社  (天神畑) 菅原道真公
 三王神社 (宮垣内) 大山咋神
 神明神社 (宮の原) 天照皇大神
 木本神社 (北垣内) 木花咲耶姫神
 春日神社 (上平) 天児屋根命
 大宮神社 (堂田) 天照皇大神
 為那神社 (池の尻) 為那都比古神
 神明神社 (内垣内) 天照皇大神
 愛宕神社 (東垣内) 火之迦具土神


社号石標 

爲那都比古神社  萱野庄白嶋村  菅広房


天坊幸彦氏は猪名津彦神社(池田市宇保町)を爲那都比古神社に比定している。
明治になって式内社伊居太神社(池田市五月山)の境内に移されたが、
現在もとの地にも祭られている。


天満宮  祭神:菅原道真公


英霊奉安殿 昭和52年、旧萱野村出身戦没者英霊115柱を祀る。
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