蓮華寺(れんけじ) 槻瀬村にあり。深谷山と号す。真言宗。
本尊弥陀三尊 春日仏師の作。
宝塔 釈尊を安ず。
楼門 金剛力士を安ず。運慶の作。
当寺初めは法道仙人大化年中の草創なり。中興は慈心房尊意、郡内清證寺を出でて当院に暫居す。その時一夕夢見る事あり。閻魔王宮より召して法華一千部供養の導師に請ぜられ、これを修し蘇生す。その剋に冥土より受持の法花経一部・水晶の念珠・両界の曼荼羅を得たまひ当山に蔵む。冥府伝来の法華経は希代の宝器なりとて、豊太閤秀吉公上覧の後、御副翰を賜ふ。また東福禅寺兆殿司の画する所の十六羅漢の像あり。おのおの別幅なり。





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