高師直塚(こうのもろなほつか) 山田村にあり。
高師直はじめ其一党、ここにて上杉・畠山の軍卒に討たれぬ。後人憐んでここに葬る。



師直冢(もろなおつか) 伊丹市池尻1
足利家の武将高師直は、官能年(1351)上杉能憲の待伏に遭い、この地において子息五郎、弟師泰(もとやす)と共に討たれ、高一族は滅ぶことになった。高師直は、南北朝時代の武将で足利尊氏が上洛の折、すでにその側近にあり、足利家の執事として、北畠顕家(きたばたけあきいえ)を倒し、河内の南朝軍を弟師秦とともに制圧し、楠木正行(くすのきまさつら)を敗死ささるなどの功績があった。 師直らの没後、この辺りに墓らしき塚が残っていた。いつしか耕作の妨げになるとしてくずされたが、師直らの魂をしずめるため、大正4年、山田村の有志により現在の師直冢が建碑された。その後、国道の拡張工事などによりこの場所に移された。 
        平成5年3月1日 伊丹市教育委員会

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