名月姫塔(めいげつひめのとう) 尾浜村大日堂にあり。この寺は名月姫の菩提所なり。
また七ッ松村に名月姫の父三松国春(みつまつくにはる)の古第(こてい)あり。



尾浜宝篋印塔(おはまほうきょういんとう) 
この塔は、通称「名月姫の墓」と呼ばれています。石室は花崗岩であって、相輪がなくなっていますが、笠の部分の頂上までの高さは1.1mあります。基礎石には伏蓮華をほどこしています。塔身の梵字は磨滅していますが、四隅の突起は完存しており、総体には装飾的な彫刻はみられません。創建の時期はつくり方からみて鎌倉末頃と考えられています。 名月姫と塔との結びつきは「円福寺大日如来之由来」に、名月姫が久安2年(1146)の8月15日、満月の夜に誕生しましたので名付けられたと記されています。 姫が14歳の時、野(能)勢の藤兵衛実包に奪取されたという物語があり、彼女は今中将姫の化身とされています。この話と塔との年代差はかなり開いてきます。 また「摂津名所図会」に「尾浜村大日堂あり、この寺は名月姫の菩提所なり。また七松に名月姫の父三松国春の古弟あり」とみえますが、詳しい結び付きは不明です。    尼崎市教育委員会


尾浜八幡神社(おはまはちまんじんじゃ)尼崎市尾浜町1-4-27
当地尾浜の歴史とともに古く、天正年間に荒木村重滅亡のときの戦火に罹ったといわれ、旧時は神仏混淆で、境内に大日堂が建っていた。
昭和20年8月5日戦火に依り炎上し、昭和46年12月14日新造。


社殿 祭神:応神天皇  

 稲荷神社
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