『拾遺』 | 芦の葉にかくれて住みし津国のこやもあらはに冬はきにけり | 源重之 |
『後拾』 | かもめこそよがれにけらしゐなのなるこやの池水うは氷せり | 僧都長讃 |
『金葉』 | しなが鳥ゐなのふし原風寒てこやの池水氷しにけり | 藤原仲実 |
『千載』 | をし鳥の浮ねの床や荒れぬらん氷柱ゐにけりこやの池水 | 権中納言経房 |
『続拾』 | こやの池芦間の水に影寒て氷をそふる冬のよの月 | 権律師仙覚 |
『続千』 | 津国のこやの芦ぶき埋れて雪のひまだにみえぬ頃かな | 二品法親王覚助 |
『新後拾』 | 五月雨に小篠が原を見渡せばゐな野につづくこやの池水 | 順徳院 兵衛内侍 |
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