昆陽池(こやのいけ) 昆陽寺より五町ばかり北にあり。僧正行基、これを掘らしめたまふ。周廻五千余畝
 『拾遺』 芦の葉にかくれて住みし津国のこやもあらはに冬はきにけり   源重之
 『後拾』 かもめこそよがれにけらしゐなのなるこやの池水うは氷せり 僧都長讃
 『金葉』 しなが鳥ゐなのふし原風寒てこやの池水氷しにけり  藤原仲実
 『千載』 をし鳥の浮ねの床や荒れぬらん氷柱ゐにけりこやの池水 権中納言経房
 『続拾』 こやの池芦間の水に影寒て氷をそふる冬のよの月  権律師仙覚
 『続千』 津国のこやの芦ぶき埋れて雪のひまだにみえぬ頃かな 二品法親王覚助
 『新後拾』   五月雨に小篠が原を見渡せばゐな野につづくこやの池水 順徳院 兵衛内侍


昆陽池公園(こやいけこうえん) 伊丹市昆陽池3
行基が天平3年(731年)に築造した農業用のため池。 これを市が昭和43年に一部公園化し、さらに47年・48年で現在の姿に整備。


給餌池(きゅうじいけ) 平成11年7月新設。


日本列島を模した野鳥の島

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