神崎川(かんざきがわ) また神前とも書す。淀川の支流にして、川上にては吹田川・三国川といひ、神崎にては、神崎川といふ。
佃・大和田を歴て海に入る。



神崎川に架かる神崎橋

神崎金比羅(かんざきこんぴら)さんの石灯籠 尼崎市神崎町12の地先
金比羅大権現は、讃岐国(香川県)の金刀比羅宮に祀られた海上守護神で、早くから舟乗りらの信仰を集め、とくに室町時代から江戸時代にかけれ盛んとなりました。
神崎の津は、都から西海へ行き来する船と人々でにぎわい、航海の安全を祈念しました。この石灯籠は、灯台の役割をもつものです。
現存のものは、石造ですが以前は高灯籠ではなかったかと考えられています。
願主岸田屋治兵衛を中心に神崎の津にあった問屋・仲間・宿屋などで働く人々から寄付が集められ、文化元年(1804)ごろ建て替えられたものです。
この石灯籠は、その後も町の人々からは「金比羅さんの灯籠」として親しまれています。
着船場に近い堤防上にありましたが、堤防工事の為現位置に移築され、保存されています。  尼崎市教育委員会

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