金比羅大権現は、讃岐国(香川県)の金刀比羅宮に祀られた海上守護神で、早くから舟乗りらの信仰を集め、とくに室町時代から江戸時代にかけれ盛んとなりました。 神崎の津は、都から西海へ行き来する船と人々でにぎわい、航海の安全を祈念しました。この石灯籠は、灯台の役割をもつものです。 現存のものは、石造ですが以前は高灯籠ではなかったかと考えられています。 願主岸田屋治兵衛を中心に神崎の津にあった問屋・仲間・宿屋などで働く人々から寄付が集められ、文化元年(1804)ごろ建て替えられたものです。 この石灯籠は、その後も町の人々からは「金比羅さんの灯籠」として親しまれています。 着船場に近い堤防上にありましたが、堤防工事の為現位置に移築され、保存されています。 尼崎市教育委員会 |
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