荒木自然塚(あらきじねんづか)伊丹坂辻村の北にあり。
天正七年荒木摂津守村重が伊丹城陥つる時、子息荒木自然年十四、京師において殺害せらる。人憐んでここに墓を立つる。塚上に古松三株あり。側に碑文を建つ。その文面、雲居寺の自然居士と謬れるなるべし。自然居士の塚は京師西九条福田寺にあり。旧蹟は泉州自然田村にあり。自然居士の弁は当州兵庫にあり。


自然居士之墓 伊丹市高台5

 
表「自然居士之墓」          裏「嗚呼居士自性本然留迹此地無変無遷」
かつて東方の広々としたところの中に移したところ、夢枕に立って、元のところに帰りたいというので、この場所にもどしたという。

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