便の水(よるべのみず) 西河原村新屋社の東南一町ばかりにあり。元この所は新屋神社の神籬(かみがき)の内なり。
 家 集
             社頭月  
    月かげはさえにけらしな神籬やよるべの水につららゐるまで  清 輔
よるべの水は社頭の神水なり。世人この水を疣水(いぼみず)といふ。ここに来って疣黒痣を濯ふ時は忽ちに抜け落つるとぞ。天照御魂杜の神水なれば面貌の疣にも限らず邪念の穢れを済め洗ふ時はなどか美とならざらんや。
むかしはこの清水潤沢にして田畝数千頃を養ふ。後世杜を北に遷しことごとく林樹を伐って墾開して田となす。これより清水漸く涸れて少水となる。いはゆる君子、塚の木を伐らずといふ事ゆゑある事にや。『摂津志』には玉の井と書けり。




一の鳥居
磯良神社(いそら) 茨木市三島丘1-4-29
通称 疣水神社(いぼみず)。もと天照御魂神社の境内社で、寛文年間に分かれる。

二の鳥居
二の鳥居

三の鳥居
三の鳥居 舊社地碑(きゅうしゃち) 以前に本殿があった場所。明治34年8月中旬建立。

拝殿
拝殿

本殿03
本殿  祭神:磯良大神(いそら)  昭和54年造営。

住吉・神功
住吉神社  祭神:底筒男命・中筒男命・表筒男命、神功皇后:息長足姫命

稲荷01
桜姫稲荷神社  祭神:宇賀御魂神(うがみたま) 昭和29年まで本殿として祭られ、新殿完成後稲荷社に転用。

長藤大明神
長藤大明神

はちまき地蔵
はちまき地蔵

板碑2
板碑  弥陀一尊を表現した破片。

明神
玉之井社  祭神:玉水明神・玉之井神・玉光明神

玉の井03
玉の井  井戸を覆屋で囲い、2台のポンプで拝受所へ送水しています。

手水舎
玉の井疣水拝受所 玉の井から神水を引き、2つの神水口から常に流れている。多くの参拝が容器に詰めて持ち帰っています。

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