月ノ清水(桃ノ井)跡 茨木市清水12-2-10 春日神社鳥居前
日本三代実録によれば、今よりおよそ千百年前、第五十六代清和天皇、上皇になられてより、奈良東大寺をはじめ諸国の名山霊場を巡拝、摂津国嶋下郡勝尾寺へも御幸あったと記録されている。その折、東に開けて眺望のある西山の寺院に一泊、観月の宴を催された。里人大いに欣喜し、桃の花をこの「山の井」の清水に挿して歓待申し上げた。上皇いたく喜ばれ「月の清水」と命名あったとつたえている。後人「桃ノ井」とも称して感謝の情を表した。以来、清水は滔々として尽きず、広く水田を潤し村里を豊かにして来た。村民、昔の由来をしのび、ここに碑を建て永くこれを記念とする。 昭和六十年十月吉日 笹川隆平撰文 清水自治会建之 |
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