吹田神祠(すいたのやしろ) 吹田村に二座あり。牛頭天皇・春日明神を祭る。この所生土神とす。
また名就社(なつきのやしろ)ともいふ。上古は水田と書けり。

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高浜神社 吹田市高浜町5-34
高浜は吹田の別名とされ、次田連がその祖神を祀ったことによる。

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拝殿
天平7年(735)には吹田の大宮として存在していた。貞観11年(869)に素盞嗚大神を祀って疫病の流行を止めたと伝えられる。
慶長3年(1251)後嵯峨上皇が吹田殿宮に御遊幸のおり参拝され、「来て見れば千代もへぬべし高浜の松に群れいる鶴の毛衣」を詠まれた。

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本殿  祭神:素盞嗚大神・天照大神・春日大神・住吉大神・白山大神・稲荷大神。
元和3年(1617)に領主竹中氏が建立し、元禄6年(1693)に再建。総けやきの三間社流造り。


泉殿宮_1E
泉殿宮(いづどのぐう) 吹田市西の庄町10-1
次田ノ社と称え、河内の次田連の祖神 天香山命を氏神として、宇迦之御魂大神(うがのみたまのおおかみ)伏見稲荷大社の御祭神を祀る。

泉殿宮_2E
貞観11年(869年)の干魃で疫病が流行。播磨の広峯神社より祇園八坂神社の御祭神として迎えられる「建速須佐之男大神」(たけはやすさのおのおおかみ)の御神輿が立ち寄り、
雨乞いすると、忽然と清泉が湧いた。その後、鳥居を築き、建速須佐之男大神を勧請した。

泉殿宮_3E
泉殿霊泉
明治22年(1889年)に「泉殿霊泉」をミュンヘンに送ると、ビール醸造に適水と保証を得たので、隣に東洋初のビール醸造工場(アサヒビール)が建設された。現在は霊泉の水脈が下がり、湧水していない。

泉殿宮_4E
元柱(もとつはしら)
昭和45年の日本万国博覧会会場建設の地鎮祭、立柱祭の斎主を当宮宮司が努め、祭儀に使用された元柱「木曽50年杉」が本殿裏に祀られている。

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