太田古城(おほたのこじょう) 太田村にあり。上古は石風呂在といふ。
『東鑑』に日く、鎌倉随兵太田太郎在域せり。それより太田と改む。
また南朝の年号正中年中には太田頼頼基(よりもと)ここに宅地ありとぞ。


太田城跡 03
太田城跡 茨木市太田1〜2
平安時代末期(12世紀末)の平城で、太田太郎頼基(おおたたろうよりもと)が築いたと云われる。頼基は夛田源氏の一族で、『平家物語巻12』に源義経と太田橋の西側・川原条で合戦したことが記されている。

太田城跡 00
この南側、東芝中央倉庫あたりに城があったと思われる。

太田城跡 04
太田頼基の墓
昭和35年に東芝が工場建設に伴い、現在地に移された。地蔵菩薩の裏には太田野太郎と刻まれ、頼基の墓と目されている。元は城の山と呼ばれた台地にあった。昭和57年7月に地元の人々により現在の石垣と顕彰碑が建立された。

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