吉志部神祠(きしべのしんし) 岸部村にあり。七社明神といふ。この村の生土神なり。
毎歳正月十四日粥を煮てこれを祭る。これを粥占といふ。
吉志部神社(きしべじんじゃ) 吹田市岸部北4
社伝によると、崇神天皇の時代に大和瑞籬(しきみずがき)より奉遷して大神宮と称し、天長元年(824)天照御神と改称。
その後、応仁の乱によって焼失し、 文明元年(1469)に再建されたという。
江戸時代には天照皇太神を主神として七社明神と呼ばれ、吉志部5ヶ村の鎮守として祀られた。
明治3年(1872)今の社名に改められた。
神門
大正期に拝殿が本殿覆屋に建て継がれて一体化した。
元の拝殿は中央を通路とする割り拝殿であったことから、 神門に転用されたと推測される。
本殿跡
本殿は、国の重要文化財に指定されていたが、 平成20年(200)5月23日に火災により全焼した。
焼失した本殿は慶長15年(1610)新羅より渡来した難波の吉志一族の子孫、吉志部次郎右衛門尉一次の勧進により再建されたもの。
平成5年8月国の重要文化財に指定。府下唯一の七間社流造。(2006年5月に撮影)
建造中の仮殿
平成20年5月25日、本殿前に仮殿を建造し、文化庁の指示に基づき焼失前同様の七間社を建造することを決議。
拝殿
平成23年(2011)3月に拝殿・本殿が再建された。
本殿 祭神:八幡大神・素盞嗚大神・稲荷大神(左座)
天照大神・豊受大神 (中央座)
春日大神・住吉大神・蛭子大神(右座)
焼失した本殿、七間社。
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