高浜山観音寺(こうひんさんかんおんじ)吹田村にあり。浄土宗円通院と云ふ。
本尊聖観音 行基の作。長一尺玉寸。脇士、左多門天、慈覚(じかく)大師の作。右将軍地蔵、聖徳太子の御作。
聖武帝御宇天平年中この高浜に霊光輝々たり。これによって奏達(そうたつ)に逮べば、僧正行基ここに来り。
瑞光の本に栴檀香木あり。これ仏場有縁の地なりとて一搩手半(いっちゃくしゅはん)の正観音を試に彫刻す。
その時異番四方に薫じ満てり。光明皇后御本願として精舎を建営し、この尊容を安置す。世俗試の観音といふ。
初めは法相宗なりしが、中興心譽上人より浄土宗と改めて、今の本尊には阿弥陀仏を安ず。

小女郎狐祠(こじょろうきつねのほこら) 当境菖蒲池の傍にあり。




観音寺(かんのんじ) 吹田市南高浜町7-6
浄土宗 浄土宗 高浜山 圓通院 
行基開創と伝えられる。
享禄2年心誉佛道上人中興して浄土宗に転じ、天正の変で焼失。
元禄16年(1703)3月に本堂再建。
船玉観音を祀り、神崎川を行き来する船の安全を願う人々の信仰を受けた。



本堂 本尊:阿弥陀仏



観音堂



鐘楼



                                 (Photo taka_neya)
小女郎稲荷  小女郎荼枳尼天祠

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