神服神社(かんはとりのじんじゃ) 服部村にあり。『延喜式』に出づ。この所の生土神とす。例祭四月八日。
『姓氏録』に云ふ「服部連は速日命十二世麻羅宿禰の後なり。允恭帝の御時織部司に仕じ、諸国織部を惣領す」




神服神社(しんぷくじんじゃ)  高槻市宮之川原元町2-25
『延喜式』神名帳、摂津国島上郡三座の一つで小社。
このあたりは『和名抄』の摂津国島上郡服部(波止利)郷で、『新撰姓氏録』摂津神別の服部連一族が住み、祖神を祀って服部神と称したが、延喜年間(901−923)に神服神社と改めた。 『姓氏録』では服部連について、「樋之速日命12世の孫麻羅宿禰の後なり」「允恭天皇の御世、織部司に任ぜられ、諸国の織部を惣領し、よって服部連と号す」とある。 祖神とする樋之速日命は、記紀神話では、イザナミ命がその子カグッチを十握(つつか)の剣で斬ったときに生まれた神のひとりであり、フツヌシ神、タケミカヅチ神などと同グループになっている。 神服神社の北西800m、帯仕山の丘陵部に、服部遵連族を葬ったという塚脇古墳群がある。
もう一つの式内社阿久刀神社とは早くから神輿渡御を交わしていた。   鳥居 延宝6年(1678)雨乞いの祈願成就の折建立。


拝殿


本殿 祭神:樋之速日命(ひのほやひ)・麻羅宿爾(まらのすくね)・素盞鳴尊


明治40年11月に宇宮之原河原の無格社春日神社、同稲荷神社を境内に移す。 明治41年には、 字塚脇の上宮神社(服部大連公)、 字浦堂の若宮神社(天児屋根命)、 字大蔵司の神明神社(天照大神・豊受大神)を合祀。 春日神社 祭神:児屋根命


稲荷神社 祭神:御魂神

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