安正寺(あんしょうじ) 真上村にあり。
本尊千手観音 僧正行基の作。坐像。丈六。
堂前に梅の古木あり。梅実四時青くして落ちずゆゑに世に青梅の観音と称す。
古木は枯れてその実を植ゑ接ぎして後堂にあり。
当寺の記は『元享釈書』に出づ。


安正寺は明治3年に廃され、本尊千手観音は安岡寺に移された。


青梅観音堂  安岡寺(あんこうじ) 高槻市浦堂本町41-1


千手干眼観自在菩薩
もと真上にあった安正寺の本尊・木造千手観音坐像は安岡寺の客仏として現在に至る。
檜の一本造で漆箔がほどこされ、像高137cm、平安時代初期(10世紀後半)の作。
昭和49年6月に国の重要文化財に指定される。


HOME > 巻五 島上郡
inserted by FC2 system