難波玉柏石(なにはのたまかしは) 古来難波浦の名産なるペし。
    『千載』    難波江の藻にうづもるる玉柏あらほれてだに人を恋はばや      源俊頼朝臣
    『歌林良材』云く「この歌になぞらへ、難波の玉柏は石をいひてなにはに限るやうにおばゆる 俗あり。
  その石を玉柏といふ事、むかし景行天皇十二年つくしに幸して柏峡の大野といふにやどりたまふ。
  その野にありつる石のことをいへる由緒よりおこれる歌なり」云々。
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