天歴3年(949)に天満宮が鎮座になったとき、池水に霊光が映ったと伝えられ、天正2年(1574)の『石山軍記』に、 「天満山の北、明星池、星合池の間少し北に属し、織田信長本陣を敷き」と録しているから、千年以上の歴史を持つ古池である。 なお付近に七夕池、明星池、夫婦池等が明治年間迄現存していたことは、昔、「難波碕」の附近に残った沼澤の名残りであると思われる。 紅梅、紫藤が咲き乱れ、附近には歌舞伎を常打ちとした天満八千代座、浪花節の国光席、吉本興行発祥の地となった天満花月吉川館などの寄席が隣接していた歓楽街で、きわめてにぎやかであった。 |
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