那呉江(なごのえ)  同所なるペし。また入江とも詠ず。
   『万葉』   湊かぜ寒く吹くらしなごの江に妻よびかはしたづさはに鳴く   家 持
   『夫木』   うら風のふけゆくままに寒からんなごの入江に千鳥つまよぷ   実 清
    同   なごの江に芦の葉そよぐみなと風こよひも波に寒く吹くらし   基 良
    同   徒らに朽ちや来てなんたづのなく名呉江の小菅むすぼふれつつ   衣笠内大臣

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