長楽寺（ちょうらくじ）　三津屋村にあり。真言宗三社山と号す。
初めは法道仙人開基。その後弘法大師もここに止錫（ししゃく）したまふ。後世荒廃して奥州宥俊阿闇梨（ゆうしゅんあじゃり）慶長年中再興に逮ぶ。いにしへは伽藍巍々たり。寺に古画図あり。
本尊薬師仏（黄金仏、長三寸はかり。前立は弘決大師の作、長二尺ばかり。脇士、日光・月光・十二神将を安ず。
聖天尊祠（北の方にあり）
大師堂（同所にあり。この弘法大師の像は、高野清浄心院の尊像と同時の作にして、世に二十日大師と称す。養和二年三月二十一日、入定の前日二十日に彫刻したまふゆゑこの名をよぷ。



長楽寺（ちょうらくじ）　大阪市淀川区三津屋南2-4-4
大化年間（645年頃）法道（ほうとう）上人が開創。孝徳天皇の勅願所として七堂大伽藍を持つ真言宗御室派の寺であったが、荒廃す。
慶長年間（1596〜1615）に僧宥俊、享保2年（1717）には僧淳海が復興。戦災で総てを失う。


本堂