賀茂神祠(かものやしろ) 西大道村にあり。南大道・北大道・別所等の生土神とす。曹洞宗の神刹これを守る



大隅神社(おおすみ) 大阪市東淀川区大桐5-14-81
大隅島に応神天皇が離宮を営み、大隅宮と称した。
応神天皇崩御の後、里人帝の徳を慕い、宮址に神祠を建て、産土神として尊崇した。
淀川が氾濫した際、賀茂明神の神体が漂着したので合祀し、賀茂神祠(かものみやしろ)と改めた。
宝永4年(1707)宮寺の大道寺大順が拝殿を再興。

吽形 5組10頭が並んでいます。
明和5年(1768)9月
天明7年(1787)9月
天保2年(1831)8月 乳牛牧之處
嘉永5年(1852)2月
嘉永7年(1854)4月
阿形 
合祀された祭神にお供をして来た狛犬も、
このように整然と並べられているのは珍しい。



拝殿 明治4年(1871)応神天皇を主祭神に復し、大隅神社と改める。
明治37年(1904)幣殿を設け、再興。平成8年(1996)改築。

本殿
祭神
 応神天皇(おうじん)  八幡神社(大道村西脇)
 別雷大神(わけいかずち)  
 天児屋根命(あめのこやね)  春日神社(大道村島頭)
 市杵島姫神(いちきしまひめ)  厳島神社(中島村江口)
 伊邪那美神(いざなみ)  伊邪那美神社(大道村別所)
 天照皇大神(あまてらすめ)  江口の境内社
 素盞鳴尊(すさのお)  熊野大権現(大道村別所)
 大山咋神(おおやまくい)  
 豊受毘売神(とようけひめ)  稲生神社(大道村東頭)
 菅原道真公(すがわらみちざね)
 天満神社(大道村今在家)、
 松山神社(中島村松の山)
  
明治年間に合祀。後に松山神社は旧に復す。
   
天満宮 祭神:菅原道真公 狛犬 明治10年(1877) 臥牛


稲荷社 祭神:宇賀御魂神 

摂州西成郡北中嶋之内、乳牛牧の荘とも呼ばれたこの地域に大道村・辻堂村・三宝村があり、これら3村の氏神として賀茂大明神・稲荷神・山王神を三社相殿(本社)に、祇園・伊勢・春日・八幡・天神を五神相殿(末社)に祀り、賀茂大明神社の境内にあった真言宗無本寺の僧が祭祀を兼帯し、上記3村は南大道村・北大道村とも呼ばれ、まとめて三大道と称されました。  慶長12年、無本寺は三大院と改め、真言・禅宗の社僧は法祐坊から全良和尚まで8代続きました。  貞亨3年、玄光和尚は大道寺と改め、三世雲門和尚は竹凉菴を起こし、修行僧は100人を超すときもあり、禅修行と神社の維持・祭祀を受け継いできました。(乳牛山大道寺年譜参照)  大道寺十三世のとき明治維新を迎え、大道寺・竹凉菴を廃し明治6年、賀茂大明神社は大隅神社と改められました。  此碑より北50メートルの飛地に大道寺の墓地が現存します。

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