法明寺(ほうみょうじ) 探江村にあり。浄土宗、京師知恩院に属す。開基、平野大念仏宗中祖法明上人。
本尊阿弥陀仏 恵心僧都の作、長三尺ばかり。
龕塚(がんづか) この所にあり。法明上人入寂の時、龕をここに収めてこの寺を草創しけり。一説にはこの所の猟者雁の雄を射取れり。その夜雌来て悲歎の声を山だして地に倒れ死す。猟者これを怪しんでみれば矢の痕もなし。愛情に悲しみて死せるならんと、初めて発気して、つひにこの寺に入り、上人に語り殺生の罪を謝し、髪を薙り弟子となれり。その雌雄の鳥を埋みてこれを雁塚といふものならし。雁壕は河内国にもあり。








法明寺(ほうみょうじ) 大阪市東成区深江南3-16-28





HOME > 巻之三 東生郡
inserted by FC2 system