伝法(でんぽう)  むかし伝法寺といふ仏院あり。今廃して地名となる。 北伝法・南伝法と江を隔てて分てり。
諺に云ふ。この所を伝法と号くる事は、むかし欽明帝の御時、我が朝へ伝法わたりし時経論初めてここに着岸す。 ゆゑにかくいふとぞ。
一説には鳥羽上皇、覚鑁上人を帰依したまひ、高野山に伝法院を創したまふ時、良材西国よりここに着きしより名とす。
またある説に、天竺の法道仙人初めてここに来つて法を弘むといふ。







伝法川跡(でんぽうがわあと) 昭和26年11月に大阪府防潮堤工事に伴い、伝法川は埋め立てられた。



西念寺(さいねんじ)   大阪市此花区伝法5-7
浄土宗金戒光明寺派 伝法山 法道院
大化元年(645)インドの法道上人が渡来して、ここに草庵を結んだ跡と伝える。
古くは法道の松という老松もあった。永禄3年(1560)唯念上人の開基。


本堂 本尊:阿弥陀仏

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