○聖霊院 金堂の東南にあり。世俗、太子堂と称す。桁行七周二尺円寸、梁行五間一尺七寸。
太子十六歳尊像 御自作・蘇我大臣・五徳博士・四天王等を安置す。
『元亨釈書』日く、
 釈の仙命は波州の人なり。幼くして台山無動寺に上る。止観を習ひ、兼ねて弥陀を念ず。額に三宝の字を鏤む。背に弥陀の像を点図す。
かつて四天王寺に詣でて、聖霊堂に於て尊像に対し、一指を燃やす。時に青竜形を現はす。指灯竭きて竜の形隠るると云々。



虎之門  聖徳太子をお祀りしているお堂「聖霊院]の門。名の通り、虎の彫り物がある。


聖霊院(しょうりょういん)前殿 本尊:十六歳像・太子二歳像 
戦災後いち早く復興された。藤原義一設計。


猫之門


左甚五郎の眠り猫といえば、日光東照宮が有名ですが、京山幸枝若の浪曲に左甚五郎「四天王寺の眠り猫」があり、大阪日本橋3丁目の大工棟梁吉兵衛宅に寄宿した甚五郎が岡山の名人松吉と北門に飾り付ける眠り猫の出来を競うお話。「戦災前は天王寺なる北門に残りあったる眠り猫正月元旦来たりなば、ニャンと一声鳴いたという誰が付けたかニャン門という」

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