王子権現祠(おうじごんげんのやしろ)同郡阿部野村にあり。祭神若一王子。帝京より紀州熊野まで九十九所の一つなり。


阿倍王子神社
阿倍王子神社(あべおうじじんじゃ) 大阪市阿倍野区阿倍野元町9-4
阿倍野社、王子権現などともいわれる。熊野九十九王子の第二王子である。
創建年月は不詳、当社にある「王子権現縁起」(正徳4年・1714)には仁徳帝時代の創祀とあり、別に安倍氏が勧請したともいう。 宇多法皇から後鳥羽上皇に至る歴代法皇らは、熊野御幸の折必ず奉幣しており、「後鳥羽院熊野御幸記」の建仁元 (1201)10月6日条に「払暁払出馬指参阿倍野王子」と出ている。

阿倍王子神社 阿倍王子神社
狛犬

阿倍王子神社
拝殿  昭和44年の造替。
熊野本官の本殿証誠殿(しょうじょうでん)を模したもので、入母屋造り妻入りの屋根に千木と堅男木5本をいただき、唐破風の向拝を持つ。

阿倍王子神社
本殿 祭神:伊弉諾命・伊弉冉命・素蓋鳴命・品陀別命

阿倍王子神社
葛之葉稲荷

阿倍王子神社
願掛烏
『摂州東成郡阿倍権現縁記』によれば、昔仁徳天皇の御夢に三熊野権現のお使いが現れて、早く祭るべしと託宣されたので、その場所を探された処、阿倍島の松の木に三足の霊鳥がいて、首は雪より白く、目は日よりも明るくて神様に違い無いので、そこにお祭りしたのが、阿倍王子神社の始まりと記されています。 この御烏尊像は縁記の通りに建立した御烏様で、願掛けするとそのお願いを熊野の本社までお届けする神様です。

阿倍王子神社 阿倍王子神社
                                            水神社 

阿倍王子神社

泉景福  従三位勲一等高崎観章篆額 浪華南岳藤澤恒撰 従五位勲四等大邨屯書 
明治40年(1907)安土町から男山八幡神社を合祀。

阿倍王子神社
西鳥居

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