小町墳(こまちづか) 阿部野大名塚の側にあり。
小野塚とも呼ぶ。由縁詳らかならず。
『つれづれ草』云ふ、
  小野小町が事、きはめてさだかならず。おとろへたるさまは『玉造』といふ文に見えたり。
この文清行(三善)がかけりといふ説あれど、高野(弘法)の大師の御作の目録にいれり。
大師は承和のはじめにかくれたまへり。小町がさかりなること、その後のことにや、なほおばつかなし。







小町塚(こまちづか) 大阪市阿倍野区王子町4-3-29

小町塚は古書「芦分船」には小野小町の塚であると説明しているが、小町が阿倍野の地で死んだという記録はない。
この塚は小町の美貌や才能にあやかりたいとの念願から信仰などの目的のために造られたものと思われる。
  阿倍野区史跡顕彰委員会





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