乾社(いむゐのやしろ) 天王寺北村にあり。如意山神宮寺と号す。
毘沙門天 長二尺七寸。脇士、吉祥 天女・禅賦師童子、ともに太子の御作。
土塔会、四月十五日。夏祭、六月十六日。むかしは神輿を葭島へわたし神供を備ふ。この式今は絶えたり。
白河院永保二年に天下旱す。この尊天を葭島にわたして雨を祈るに、たちまち霊応あり。この例によるなり。
『三代実録』云ふ、「貞観二年六月十四日、天王寺より上奏す。
毘沙門像、手に持ちたまふ刀、および塔形等、壇下に抛擲(ほうてき)す。使を遺はし君きしむ。修法して怪異を謝すなり」云々。



大江神社(おおえ) 大阪市天王寺区夕陽丘町5-40
四天王寺の鎮守である四天王寺七宮の一つ。明治40年に上之宮・小儀(おぎ)・土塔(どとう)が大江神社へ合祀されました。
西鳥居 寛政5年5月吉日

鳥居前狛犬


大江護国神社 参道101段の階段の途中に鎮座。


注連柱     明治43年 


拝殿 


本殿  祭神:豊受大神(とようけ)・素盞嗚尊(すさのお)・欽明天皇(きんめい)・大己貴命(おほなむち)・少彦名命(すくなひこな)


日吉稲荷神社


北鳥居


江戸時代にまつられた毘沙門天を護る虎とされ、明治の神仏分離令で阿形の狛虎だけが残りました。


毘沙門堂跡  明治維新後の神仏分離で大津坂本に移りました。
2003年に狛虎を一対にすれば優勝するのではとの声が地元からあがり、8月に吽形の狛虎が完成すると、阪神タイガースは18年ぶりに優勝し、今はタイガースファンの聖地となっています。



夕陽岡


南鳥居  参道はなく、行き止まりです


東鳥居 

鳥居前狛犬 宝暦10年6月

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