○引導石(いんどうせき) 西門の外にあり。
この地の者死亡を葬る時、さらに僧の引導を用ひず。この石の辺に棺を居ゑ置くとき、無常院の鐘を三声撞けば、太子この右の上に影向ありて、亡魂を善道へ導きたまふとなり。
いにしへよりの風俗なり。されば信ある人は他所よりも葬して太子の引摂に預かるなり。
引導石 古い記録によれば、葬送の時、暫く柩を鳥居の前に置き、太子の引導鐘を3打撞けば、太子自らこの引導石の上に影向され、安養の浄土にお導き下さる。とある。
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巻之二
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