住吉神輿火替所(すみよししんよひかへどころ) 大和橋北爪にあり。六月晦日夜、御祓に堺の地人炬にてこの所まで送る。これより住吉の生土人請けとりて社檀に納む。これを御祓の火替といふ。
これより南方堺の津大小絡までは後世摂泉の国界とす。しかれども旧史に基いて和泉国とす。
初めに記するがごとく『和泉名所図会』に著しここに略す。大小路までの神社仏院は応照せて見るベし。また堺の町人天正中、所持の茶器等もかの『和泉図会』に著す。しかれども当時の所持名日脚の類は記せず。利休の所持園城寺壷、宿院町渡辺氏にあり、また紹鴎の硯筥は堺上之町酒家千印の家にあり、などいふは聚めて後篇に著す。












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