すみのえのおほんかみのやしろ
住吉大神杜  住吉郡にあり。
 たまでしま
 ○玉出島  住吉社頭にあり。
 
 ○住吉の忘  
 わすげがひ
 ○忘貝  住吉の海浜の名産なり。
 わすれみず
 ○忘水  浅沢小野の細江の流れをいふか。
 かくろ
 ○白鷺  当社の神使とす。
 たちばな
 ○橘樹  当社の秘木として本殿北の側に樹ゆる。
 よるべのみづ
 ○便宜水  社頭のみたらしをいふ。
 ゆきあひのもり
 ○往合杜  住吉社頭の杜をいふ。
 ゆきあいひのはし
 ○往合橋  住吉海道新家の北にある橋をいふ。
 くすのきのたいじゅ
 ○楠大樹  本社の後、塀の外面にあり。
 ちるやたらり
 ○知利也多羅里  小溝に滝のごとき流れ落つる音。
 かささぎのはし
 ○鵲橋  社頭石舞台の東の石橋をいふ。
 こまとめいし
 ○駒止石  社頭の四方にあり。
 ながをのはし
 ○長岟橋  西の鳥井馬場前、長岟浦にあり。

○裔神・摂社・末社遠近に多し。次第に標記す。

 わかみやはちまんぐう
 ○若宮八幡宮  一の神殿の南に西向の社なり。
 たてみささきのかみのやしろ
 ○楯御前神社  四の神殿の前、北向にあり。
 ほこみさきのかみのやしろ
 ○鉾御前神社  三の神殿の前、南向にあり。
 ふなたまのやしろ
 ○船玉神社  楯祠の西南にあり。
 あまこのやしろ
 ○海人子神祠  船玉祠の南にあり。
 みゐのやしろ
 ○御井神祠  海人子の祠の南にあり。
 たちぎきのやしろ
 ○立聞神祠  長岡山にあり。
 きぶねのやしろ
 ○貴布禰神祠  蓮池の南にあり。
 こうどのやしろ
 ○后土神祠  小神館の東にこあり。
 そうのやしろ
 ○惣社  神供所の倉の内に三十二神を祭る。
 ごしょのみささぎ
 〇五所前  若宮八幡の北にあり。
 くにもりのやしろ
 〇国盛神祠  若宮の後、西向にあり。
 いちえびすのやしろ
 ○市笑姿神耐  国盛杜のうしろにあり。
 おもとのみさき
 ○侍者御前  神館殿の北にあり。
 こやすのやしろ
 ○子安神祠  四の神殿の南に北向なり。
 なへみのやしろ
 〇苗見神祠  猪鼻道路神宮院の側にあり。
 おほうみのかみのやしろ
 ○大海神社  玉出島の上に酉向の社なり。
 しがみょうじんのやしろ
 ○志賀明神社  大海神の摂社にして北側にあり。
 おくのてんじんのやしろ
 ○奥天神社  大海神の北一町ばかりにあり。
 くにすけのやしろ
 〇国助祠  神宮寺の内、西僧坊の西にあり。
 くにもとのほこら
 ○国共祠  浄土寺の中にあり。
 おおちしのかみのやしろ
 ○大歳神社  本殿南一町ばかりに西向の社なり。
 りゅうおうのやしろ
 ○竜王神祠  大領邑の東にあり。
 ほしのみや
 ○星宮  坂之井邑にあり。
 しんぐう
 ○新宮  津守寺の門外・松林の中にあり。
 わかまつのかみのやしろ
 ○若松神社  沢口村の東半町ばかりに東向の社なり。
 べさいてんのやしろ
 ○弁財天祠  昔は浅沢沼の中にあり。
 こうじんのやしろ
 ○荒神祠  安立町にあり。
 やまさかのやしろ
 ○山坂神祠  住吉より東北二十余町、田辺村にあり。
 さんじゅうぶのやしろ
 〇三十歩神祠  平野郷中、野党町にあり。
 おほよさみのかみのやしろ
 ○大依羅神社  住吉の東南三十町ばかり、大和川北堤の下、庭井村にあり。
 よさみのもり
 ○依羅杜  この宮居の杜をいふなるペし。
 よさみのはら
 ○依羅原  神籬のめぐりの野をいふなるペし。
 よさみのいけ
 ○依網池  依羅原にあり。
 よさみのゐ
 ○依羅井  神前にあり。
 よさみのさと
 ○依網里  今、庭井村をいふなるべし。
 みつむらみょうじんのやしろ
 〇三村明神杜  堺甲斐町にあり。
 くそうみょうじんのやしろ
 〇九艘明神社  堺寺地町、旭蓮社の境内にあり。
 しゅくいん
 ○宿院  堺宿院町にあり。住吉御旅所なり。
 へのまつ
 ○舳松社  同所にあり。
 にょいみさき
 ○如意御前社  同所にあり。
 かぶとのやしろ
 ○甲 祠  同所にあり。
 はつそやしろ
 〇八祖神祠  宿院の山にあり。
 かたたがひやしろ
 ○方違神祠  堺の東、多出井山にあり。住吉神初めて鎮坐。
 ふきあはせずのみことのやしろ
 ○茸不合尊社  御鎮坐所神秘。この浦にこれ有り。
 ほのすそりのみことやしろ
 ○火闌降命神祠  『勘文』云ふ、祉地末考。
 りゅうじんやまのしんせき
 ○竜神山神跡  祠は立市橋の側にあり。
 おんくついし
 ○御沓石  神館殿の側にあり。
 こうどぼく
 ○后土木  神官の館内、西北の隅にあり。
 しょういんでん
 ○正印殿  神主の館内に証印の御皆を安ず。
 たんじょうせき
 ○誕生石  社頭、猪鼻の辺にあり。
 つもりけのやかた
 ○津守家館  本社の巽にあり。
 ごむらかみていのあんぐう
 ○後村上帝行宮  社務津守国夏の館を行宮とす。
 しょうえいてい
 ○松栄亭  社務津守家にあり。
 じんめや
 ○神馬舎  社頭にあり。
 たもみのすくねななせいのそじん
 ○田裳見宿禰七姓之祖神  七姓を賜ふて住吉の氏人となしたまふ。
 
 ○神木三所  一は御会所の内にあり、一は同所の内にあり、一は墨江山の上にあり。
 
 ○宝殿三所  一は大領村にあり、一は道北邑にあり、一は道北邑を去る事北一町ばかり、野中にあり。
 
 ○神跡一所  住吉東の方、野中にあり。
 つもりでら
 ○津守寺  神宮寺の巽にあり。瑠璃寺ともいふ。
 あさひさんしょうごんこうどじ
 ○朝日山荘厳浄土寺  神宮寺の東にあり。
 
   
 
   
 
   





HOME > 巻之一 住吉郡



inserted by FC2 system