全興寺(ぜんこうじ) 同郷野堂町にあり。本居牛頭天王の奥院と称す。
本尊薬師仏 聖徳太子御作なり。




全興寺( せんこうじ ) 大阪市平野区平野本町4-12-21
高野山真言宗 おおさか十三仏霊場 摂津八十八ヶ所霊場
聖徳太子が、平野の野中の地に小宇を建立して薬師如来の像を安置された。
615年"大阪夏の陣"で一部を焼失。1661年再建された。
薬師堂全興寺(やくしどうぜんこうじ)
野中山と号する。本尊は薬師如来で、聖徳太子の作と伝えられている。
平野がまだ広茫たる野であったころ、ここに薬師堂が建てられ、ここから人が住みはじめ平野の町が次第に広がっていったといわれ旧町名の平野野堂町の起源となっている。
やがて坂上家の尊信するところとなり、現在の本堂も天正4年(1576)坂上利治によって再建されたもので、府下木造建築の中でも古いものである。
当寺には、真田幸村が樋之尻口の地蔵堂に仕掛けた地雷によって飛来したという伝説をもつ「首の地蔵尊」や、湛慶作と伝えられる「太子像」がある。
また境内には、万治3年(1660)奥野家が寄進した石燈籠や井戸形の水盤がある。
別に当寺は、杭全神社の奥の院と仰がれ、今なお毎年7月14日には「みこし」渡御があり、神事が行われている。    平野区役所


本堂 本尊:薬師如来


HOME > 巻之一 住吉郡



inserted by FC2 system