浅香浦(あさかのうら) 浅香丘の西の海をいふ。あるいは云ふ、浅香とは『太子伝』に出でて淡路国より名香を奉る。太子この浦にて香気を様し見たまふとぞ。
『万葉』 夕されば塩みちきなん住吉の浅香の浦に玉もかりてな 弓削皇子
『新後撰』 住よしの浅香の浦のみをつくしさてのみ下に朽ちやはてなん 行 能
『新千』 玉藻かる方やいづこぞ霞たつ浅香のうらの春のあけぼの 為 明
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巻之一
住吉郡