霰松原〔あられまつばら) 今の安立町をいふ。昔はみな松涙なり。
後世安立といふ者これを闢き町続きとす。なほ残りたる松七本ありける所をまた畑となして、字を今、七本松といふ。歩王祠前に見えたり。
『万』  あられふる霰松原住吉のおとひをとめとみれどあらぬかも  長皇子御歌
『夫木』 小夜更けて霰松原住よしのうら吹く風に千鳥なくなり    知 家
 同   うら風のあられ松原ふきまどひ玉よせかぬる住の江の波   定 忠
 同   冬もいま日数つもりのうらさえて雪にも成りね為られ松原  僧正行意













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