吾彦(あびこ) 住吉より巽十八町ばかりにあり。今吾孫子村と称す。『日本紀』神功皇后紀云ふ「依網吾彦男垂見」。また仁徳紀云ふ「依網屯倉阿弭古」。また『万葉集』には網子海と詠ず。
摂津国二十一首の中にあり。むかしは海近くして古詠多し。今は海辺まで二十余町隔てり。土人吾孫の孫の字をひこと読む事を知らで、今子の字を付けて吾孫子と三字に書くなり。
 『万葉』 時津風ふかまくしらず阿胡の海のあさけの塩に玉藻かりてな 読人しらず












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